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SOBRのキャパシティ/アーカイブティアの問題におけるログ収集ガイド

KB ID: 4463
Product: Veeam Backup & Replication | 12
Published: 2023-07-25
Last Modified: 2024-06-26
Languages: EN
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目的

この記事では、SOBR(スケールアウトバックアップリポジトリ)キャパシティティアまたはアーカイブティアに関連する問題についてサポートケースを提出する際に、ログバンドルのサイズを最小化するためのログ収集方法について説明します。

 

ケースのログを収集する標準的な方法は、組み込みのログ収集ツールですべての関連するコンポーネントを選択し、一括してログを収集することです。この方法は単純ですが、特に多くのコンポーネントサーバからログを収集する必要がある大規模な環境では、サイズが大きくて扱いにくいログバンドルになる可能性があります。対照的に、この記事で紹介する詳細なログ収集方法は、手順が複雑ではありますが、サポート調査に必要なすべての情報を含みかつ、ログバンドルサイズを最小化します。

解決方法

ステップ1:関係するサーバの特定

キャパシティ/アーカイブティアの問題に関連するログは、その問題に関連する特定のインフラストラクチャコンポーネントにあります。手動でログを収集する前に、ログがどのサーバ上にあるかを特定する必要があります。

関係するVeeamインフラストラクチャコンポーネントは以下のとおりです:

ステップ2:ログの場所を特定

ほとんどのログのデフォルトの場所KB1875で説明されているように、デフォルトのログの場所は変更されている場合があります。:

  • Windows: C:\ProgramData\Veeam\Backup
  • Linux: /var/log/VeeamBackup

Veeam Backup Serverでは、各ユーザのVeeam Backup & Replication ConsoleログはVeeam Backup & Replicationコンソールのログインと管理に使用されるユーザアカウントの%LocalAppData%フォルダに保存されます。

  • Console Logs: C:\Users\<user>\AppData\Local\Veeam\Backup

ステップ3:必要なログの決定

ケースに必要なログは状況によって異なりますが、以下によくある2つの状況を挙げ、どのログを収集すべきかを説明します。

問題の再現に必要なログ

ログのリテンション設定の変更

大規模なインフラストラクチャで問題を再現する場合、特定のログ(ゲートウェイのログなど)が急速に増大する可能性があるため、問題を再現する際その前後でログが上書きされないようにすることが不可欠です。このことを念頭に置いて、以下のレジストリ設定を変更して、ログが自動でクリーンアップされる際の設定を変更することをお勧めします。

以下のレジストリ値を作成する前に、それらがすでに存在するかどうかを確認してください。ログの収集が完了した後で、どの値を削除するか、または以前の設定に戻すかを知ることができるように、どの値が存在し、どのような値に設定されているかをメモしておいてください。

サーバ: Veeam Backup Server
キーの場所: HKLM\SOFTWARE\Veeam\Veeam Backup and Replication
値の名前: LogsArchivesMaxCount
値のタイプ: DWORD (32ビット) 値
値のデータ: 25

 

サーバ: Veeam Backup Server
キーの場所: HKLM\SOFTWARE\Veeam\Veeam Backup and Replication
値の名前: MaxLogCount
値のタイプ: DWORD (32ビット) 値
値のデータ: 25

 

サーバ: 関連するリポジトリサーバとゲートウェイサーバ
キーの場所: HKLM\SOFTWARE\Veeam\Veeam Backup and Replication
値の名前: AgentMaxLogCount
値のタイプ: DWORD (32ビット) 値
値のデータ: 50

収集するログ

以下のログを収集します。個々のログファイルについて、アーカイブされたログがあればそれらも含めて収集してください。例:2023-05-21_Svc.VeeamBackup.zip

Veeam Backup & Replication サービスとリソースログ

これらはVeeam Backup Serverのみにあります。

  • C:\ProgramData\Veeam\Backup\Svc.VeeamBackup.log
  • C:\ProgramData\Veeam\Backup\RTS.ResourcesUsage.log
  • C:\ProgramData\Veeam\Backup\ResourceScan\*

Veeam Backup & Replication コンソールログ

これらはVeeam Backup Serverのみにあります。

  • C:\ProgramData\Veeam\Backup\Satellites\*

SOBR(スケールアウトバックアップリポジトリ)の動作ログ

これらはVeeam Backup Server、リポジトリサーバ、またはゲートウェイサーバ上にあります。

  • C:\ProgramData\Veeam\Backup\SOBR_Offload_<repository_name>\*
  • C:\ProgramData\Veeam\Backup\SOBR_Archival_<repository_name>\*
  • C:\ProgramData\Veeam\Backup\Utils\*
    DatabaseResynchronizerサブフォルダの再スキャン・ログを含みます。
  • C:\ProgramData\Veeam\Backup\EvacuateBackupsJob\*
  • C:\ProgramData\Veeam\Backup\System\Retention\*
根本原因分析に必要なログ

収集するログ

詳細な根本原因分析を行う場合、Veeam Backup & Replication Server上にインストールされたVeeam Backup & Replication Consoleまたは他のマシン上のConsole を経由して、Veeam Backup & Replicationソフトウェアに接続し、管理していた人による操作内容を特定するために、追加のログが必要です。

以下のログを収集します。個々のログファイルについて、アーカイブされたログがあればそれらも含めて収集してください。例:2023-05-21_Svc.VeeamBackup.zip

Veeam Backup & Replication サービスとリソースログ

これらはVeeam Backup Serverのみにあります。

  • C:\ProgramData\Veeam\Backup\Svc.VeeamBackup.log
  • C:\ProgramData\Veeam\Backup\RTS.ResourcesUsage.log
  • C:\ProgramData\Veeam\Backup\ResourceScan\*

Veeam Backup & Replication コンソールのログ

これらはVeeam Backup Serverのみにあります。

  • C:\ProgramData\Veeam\Backup\Satellites\*

SOBR(Scale-Out Backup Repository) 動作ログ

これらはVeeam Backup Server、リポジトリサーバ、またはゲートウェイサーバ上にあります。

  • C:\ProgramData\Veeam\Backup\SOBR_Offload_<repository_name>\*
  • C:\ProgramData\Veeam\Backup\SOBR_Archival_<repository_name>\*
  • C:\ProgramData\Veeam\Backup\Utils\*
    DatabaseResynchronizerサブフォルダの再スキャンログを含みます。
  • C:\ProgramData\Veeam\Backup\EvacuateBackupsJob\*
  • C:\ProgramData\Veeam\Backup\System\Retention\*

個々のユーザのコンソールのログ

これらのログはVeeam Backup & Replication Consoleがインストールされ、Veeam Backup Serverへの接続に使用された各マシンにあります。このため、Veeam Backup & Replication Consoleを使用してVeeam Backup Serverに接続した各ワークステーションを確認する必要があります。

  • C:\Users\<username>\AppData\Local\Veeam\Backup\

ステップ4:手動で収集した各ログの配置

手動でログを収集した後、各ログバンドルを以下のディレクトリ構成に従って配置してください:

VeeamBackupLogs/
├─ <server_name>/
│ ├─ <user_name_1>/
│ │ ├─ AppData/
│ │ │ ├─ Local/
│ │ │ │ ├─ Veeam/
│ │ │ │ │ ├─ Backup/
│ ├─ <user_name_2>/
│ ├─ Backup/
│ │ ├─ EvacuateBackupsJob/
│ │ ├─ ResourceScan/
│ │ ├─ Satellites/
│ │ ├─ SOBR_Archival_<repository_name>/
│ │ ├─ SOBR_Offload_<repository_name>/
│ │ ├─ System/
│ │ ├─ Utils/
│ │ │ ├─ DatabaseResynchronizer/
│ │ ├─ RTS.ResourcesUsage.log
│ │ ├─ Svc.VeeamBackup.log
├─ <server_name>/
│ ├─ var/
│ │ ├─ log/
│ │ │ ├─ VeeamBackup/

ステップ5:収集したログアーカイブをケースに添付します。

レビュー: KB4162: Veeamサポートケースにファイルを添付する方法

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