次のようなワーニングメッセージが表示される、またはエラーメッセージが表示されてバックアップまたはレプリケーションジョブが失敗する:
Production datastore <datastore_name> is getting low on free space (xx GB left), and may run out of free disk space completely due to open snapshots.
Insufficient free disk space on production datastore <datastore_name>.
Skipping VM processing due to insufficient free disk space on datastore <datastore_name>.
データストアのサイズと空き容量を調査し、必要に応じて Low Disk Space Notification設定の値を調整してください。通知は特定の値ではなく、空き領域のパーセンテージに基づいて行われるため、データストアが非常に大きい環境では、予想よりも早く通知が発せられることがあります。たとえば、50TB のデータストアを持つ環境でデフォルトの設定(warn=10%skip=5%)の場合、空き容量が5TBを下回ると容量に関するワーニングが出され、空き容量が2.5TB を下回ると VM の処理がスキップされます。
実際にデータストアの空き容量が少なくなっている場合、そのデータストアを使用している仮想マシンの余分なスナップショットが残されていないかを調べることを推奨します。vSphere環境におけるVeeam Backup & Replicationによって作成されたスナップショットは'VEEAM BACKUP TEMPORARY SNAPSHOT'という名前になり、Hyper-V環境の場合は'Veeam Recovery Snapshot'という名前になります。これらの名前をもつスナップショットは、バックアップ/レプリケーションジョブがアクティブ処理している時のみVM上に存在するはずです。
get-vmsnapshot (get-vm)
注: データストアがレプリカの保存に使用されている場合、スナップショットはレプリカの復元ポイントとして使用されるため、手動で削除しないでください。
"Skip VMs when free disk is below" オプションを無効化していても、データストアの空き容量が2GB以下の場合、Veeam Backup & Replicationはジョブを強制終了します。この閾値は以下のレジストリ値で調整可能です。
値のデータの単位はギガバイト(GB)です。
閾値を2GB以下に変更する場合、その変更の影響を完全に把握し、かつ理解した場合に限定して下さい。
この閾値は、Veeam Backup & Replicationが作成するスナップショットの影響により、データストアがフルになるのを避けることを目的としています。VMwareデータストアがフルになると、thin provisioned disk (シンプロビジョニングされたディスク)を使用しているVMがそれ以上拡張できないため一時停止するなどの問題が発生する可能性があるからです。
VMware KB1003412: Troubleshooting ESXi datastore or VMFS volume that is full or near capacity
このフォームは、ナレッジベースに対するご意見専用となっております。ソフトウェアでお困りの場合は、サポートケースを作成してください。