スケーラブルで高性能な バックアップストレージ

従来、NASデータはNDMPでデータダンプを実行することで保護されていました。NDMPは1996年に誕生し、2010年に開発が終了しています。標準的なNDMPデータ保護の運用では、一般的にフルバックアップと復元に限定され、復元場所については、復元先となるNASのモデルにまで制限があることが多いです。  

Veeam NASバックアップは、NDMPのバックアップと復元のような手間や制約を受けることなく、SMB、NFS、WindowsおよびLinuxファイルサーバーを柔軟にサポートし、大容量ファイルデータ時代のためのデータ保護を再定義します。  

Veeamが提供する独自の変更ファイル追跡エンジンでは、高速な増分バックアップを確実に実行し、最後のバックアップ以降の変更のみをキャプチャします。さらに、この方法によって、最後のバックアップから何が変更されたのかを非常に迅速かつ効率的に把握することができます。  

必要ありません。バックアップを書き込めるストレージとしては、親システムが見ることができ、データを書き込むためのアクセス権のあるストレージであれば利用できます。専用のバックアップアプライアンスを選ぶこともできますが、今日の市場では仮想化やプライマリストレージに幅広い選択肢があることを考えると必要ないでしょう。 

とはいえ、バックアップ専用のストレージを用意し、復元のニーズに最適なストレージを選択するのが最善の方法です。  

たとえば、以下が考えられます。

• 短い目標復旧時間（RTO）が求められるバックアップは、アーカイブの準備が整うまで高パフォーマンスなストレージに保存するのが最適です
• 即時のアーカイブを目的としたバックアップの場合、高価で高パフォーマンスなストレージを消費する必要はなく、テープまたはコールド・クラウド・ストレージに直接送信することができます

VeeamのScale-out Backup Repositoryのようなソリューションは柔軟に使用できるため、異なるストレージを追加してバックアップ用の論理エクステントを作成することができます。クラウドストレージを取り入れることで、オンプレミスの高パフォーマンスストレージからクラウドのアーカイブまで、バックアップのライフサイクル管理を最適に行うことが可能です。 

現在、市場に出回っている多くのベンダーのあらゆるタイプのストレージシステムに、データのスナップショットを作成する機能があります。スナップショットはバックアップよりも、作成に必要なデータトラフィックと負荷を最小限に抑えることができます。一般的にストレージスナップショットは、ある時点における、データのイメージレベルのビューであり、写真のように特定の瞬間にどこに何があったかを記録したものです。 

ストレージ・スナップショットは、デフォルトでは作成時にスペースを消費しません。これらは瞬時に作成され、数秒で使用できるようになります。ストレージスナップショットは多くの場合、目標復旧時点（RPO）を分単位まで取得するのに使用されます。  

ストレージスナップショットにより、RPOと本番システムへの影響を非常に低く抑えた、短期的なデータ保護の実装が可能になるため、Veeam Backup & Replicationなどのソリューションによるこれまでのデータ保護を大きく補完することができます。Veeamは、多くのベンダーのストレージスナップショットの運用を活用して、アプリケーション整合性のあるスナップショットをオーケストレーションすることで、アプリケーションとOSファイルを休止させてバックアップ時に保護できる状態にしています。