vCenter Serverアプライアンス - バックアップ/リストアに関する推奨事項

イメージベースのバックアップとリストア^[非推奨]

考慮事項と制限事項

Veeam Backup & Replicationを使ったvCenter Serverアプライアンス(VCSA)のバックアップは推奨されなくなりました。代わりにVeeamはネイティブのファイルベースのバックアップとリストアの採用を推奨いたします。これはVCSAのリストアにおいて、最もシンプルでかつ信頼性の高い方法です。

過去に於いては、vCenterの保護の必要性は、イメージベースのバックアップが内包する制限よりも重視されていました。しかしながら、ネイティブのファイルベースのバックアップ手法の改善とVCSAのリストア処理のシンプルさにより、イメージベースのバックアップはさほど重要ではなくなりました。技術的には、Veeam Backup & Replicationを使ってVCSAアプライアンスのバックアップを取得することは可能ですが、その複雑さのために重要視されなくなりつつあります。

• リストア後のVCSAの修復: Veeam Backup & Replicationのようなイメージベースのバックアップでは、トランザクションの一貫性を維持したVCSAのバックアップを作成することができません。従って、すべてのリストアポイントは「クラッシュコンシステント」となります。VCSA をリストアした後、アプライアンスはハードクラッシュした直後であるかのようにふるまい、タスクは一貫性を持たない状態となり、それを解決するにはVMware側のサポートによる作業が必要になる場合があります。
• リストア後の環境の状態: イメージベースのバックアップからVCSAをリストアすると、バックアップが作成された時の状態と、リストア後の状態との差分をVCSAが認識することが出来ず、それを解決するためにVMware側のサポートによる作業が必要になる場合があります。
• VCSAバックアップの影響: 他のVMバックアップジョブの進行中に、VCSAアプライアンスのバックアップを実行すると他のジョブの失敗につながる可能性が高くなります。これはVCSA側のスナップショットの作成や削除時のスタン(stun)の影響によるものです。
• VMware vSphere User Guide:イメージベースのバックアップとリストアに関する考慮事項と制限事項

これらのような制限やそれにかかわる影響を考慮してもなおVeeam Backup & Replicationを使ったVCSAアプライアンスのイメージレベルのバックアップの取得を希望される場合は、次の項目をクリックして内容を表示してそれに従ってください：