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スナップショットの削除は、Veeamが直接的に行うのではなく、VMwareにAPIコールを送ることにより実行されます。
スナップショットが削除される際、メタデータの更新に伴うVMFSのロックが増え、スナップショット削除処理のためのIOが増えるので、VMのアプリケーションのために使用できるIOが大幅に減少します。ほとんどの環境において、ストレージのIO負荷がすでに30~40%を超えている場合(これは負荷の高いSQL/Exchangeサーバーでは珍しくありません)、スナップショットの削除プロセスによって、その負荷が80%以上になる可能性があります。ほとんどのストレージアレイでは、ストレージのIO負荷が80%以上になると大幅なIO処理の遅延が発生し、アプリケーションパフォーマンスに悪影響が及びます。
以下のテストは、VM上のアプリケーションやサービスがネットワーク経由で使用されていない時など、ピーク時を避けてください。
VMwareスナップショット削除イベントの問題の切り分けのために、Veeamは以下の切り分けテストを提案します:
上記のテストを実行している間、Veeamジョブの実行中と同じ接続性の問題が発生した場合、問題はVMware環境自体に起因する可能性があります。以下のトラブルシューティングの手順と既知の問題のリストを確認してください。以下のいずれの方法でも問題が解決しない場合は、スナップショット削除の問題についてVMwareサポートに直接お問い合わせください。
この問題が起きると、数分程度のVMのスタン(stun)が発生する場合があります。通常のスナップショットにまつわるVMのスタン(stun)は数秒です。
NFS 3.0のデータストアと仮想アプライアンス(HOTADD)のトランスポートモードにおいて、既知の問題があります。この問題は、このVMware KBの記事(https://kb.vmware.com/s/article/2010953)に記載されています。「この問題は、ターゲット仮想マシンとバックアッププロキシがそれぞれ異なるホスト上に存在し、NFSデータストアのマウントの際、NFSv3プロトコルが使用されている場合に発生します。NFSv3 ロック方法の制限によりロックタイムアウトが発生し、スナップショットの削除中にバックアップ対象の仮想マシンが一時停止します。」
この問題が発生した場合は、次の 3 つの解決策のいずれかを実施する必要があります:
ダイレクトNFSアクセスモードでは、Veeam Backup & ReplicationはESXiホストをバイパスし、NFSデータストアから、NFSデータストアに対して直接データを読み書きします。これを行うために、Veeam Backup & Replicationはバックアッププロキシ上にネイティブNFSクライアント機能を実装し、VMに対するデータ転送に使用します。VMデータはLAN経由で転送されますが、ESXiホストへの負荷はありません。
詳細はこちらをご覧ください。
設定のヒント
値には1または2の2つのオプションがあります。バリュー1または2は、Veeam Backup & ReplicationがバックアップするVMと同じホスト上にあるプロキシを最初に使用し、待機する機能を有効にします。この2つの違いは以下の通りです:
Veeamはレジストリの値を15分毎に自動的にスキャンします。値が有効になるまで15分待つか、すべてのジョブを停止して再起動し、値を強制的にチェックします。
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