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スナップショット削除中にVMへの接続が切断される

KB ID: 1681
Product: Veeam Backup & Replication | 9.5 | 10 | 11 | 12 | 12.1 | 12.2 | 12.3 | 12.3.1
Published: 2012-10-04
Last Modified: 2025-03-11
Languages: EN
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問題の内容

Veeamジョブにおいてスナップショット削除中に、ソースVMへの接続が一時的に切断されます。

原因

スナップショットの削除は、Veeamが直接的に行うのではなく、VMwareにAPIコールを送ることにより実行されます。

スナップショットが削除される際、メタデータの更新に伴うVMFSのロックが増え、スナップショット削除処理のためのIOが増えるので、VMのアプリケーションのために使用できるIOが大幅に減少します。ほとんどの環境において、ストレージのIO負荷がすでに30~40%を超えている場合(これは負荷の高いSQL/Exchangeサーバーでは珍しくありません)、スナップショットの削除プロセスによって、その負荷が80%以上になる可能性があります。ほとんどのストレージアレイでは、ストレージのIO負荷が80%以上になると大幅なIO処理の遅延が発生し、アプリケーションパフォーマンスに悪影響が及びます。

切り分けのためのテスト

以下のテストは、VM上のアプリケーションやサービスがネットワーク経由で使用されていない時など、ピーク時を避けてください。

VMwareスナップショット削除イベントの問題の切り分けのために、Veeamは以下の切り分けテストを提案します:

  1. 対象のVM上にスナップショットを作成します。
  2. VeeamジョブがそのVMに対して実行される間、そのVM上のスナップショットは削除しないようにします。
  3. スナップショットを削除します。
  4. スナップショット削除中に接続性の問題が発生しないかVMを観察します。

上記のテストを実行している間、Veeamジョブの実行中と同じ接続性の問題が発生した場合、問題はVMware環境自体に起因する可能性があります。以下のトラブルシューティングの手順と既知の問題のリストを確認してください。以下のいずれの方法でも問題が解決しない場合は、スナップショット削除の問題についてVMwareサポートに直接お問い合わせください。

スナップショットによるVMのスタン(stun)にまつわるトラブルシューティング

  • スタン(stun)に遭遇するVMがNFS 3.0 データストアに保存されている場合、以下のNFS 3.0とHotaddに関する既知の問題のセクションを参照してください。
  • Veeamジョブが実行されていない間に、VM上のスナップショットをチェックし、見つかったものを削除します。

    Veeam Backup & Replicationは、スナップショットを持つVMをバックアップすることができます。しかし、VMwareがVeeamジョブの実行中に作成されたスナップショットを削除しようとしたときに、Veeamジョブの前にVM上にスナップショットが存在していた場合、VMのスタン(stun)が発生することが確認されています。
  • VM上に孤立したスナップショットがないか確認してください。(参照: https://kb.vmware.com/s/article/1005049)
  • Veeamにおいて発生しうる同時タスク数を削減します。これにより、データストア上のアクティブなスナップショットタスクの数を減らすことができます。
  • VMを、大きなIOPS数を持つデータストアに移動するか、VMのディスクを複数のデータストアに分割して、より負荷が分散されるようにします。
  • スナップショットの統合中にVMのCPUリソースが急増する場合は、そのVMのCPUリザベーションを増やすことを検討してください。
  • vSphere、ハイパーバイザー、VMware Tools、およびSANファームウェア(該当する場合)の最新ビルドを使用していることを確認します。
  • VMをよりリソースを持つホストに移動します。
  • 可能であれば、VMのバックアップやレプリケートを行う時間帯を、ストレージのアクティビティが最も少ない時間帯に変更します。
  • WorkingDirを使用して、スナップショットをVMが存在するデータストアとは別のデータストアにリダイレクトします。(参照: https://kb.vmware.com/s/article/1002929)

NFS 3.0データストアに関する既知の問題

ESXi 8.0 U2では解決済み

NFS3.0と仮想アプライアンス(HotAdd)トランスポートモードにおいて発生するスナップショットスタン(Stun, VMの一時停止)の問題はVMware ESXi 8.0 Update 2bにおいては解決済みで、VMwareの記事も更新されています。

Broadcom KB323118: Virtual machines residing on NFS storage become unresponsive during a snapshot removal operation

問題の内容

徴候:バックアップジョブが終了しスナップショット削除のリクエストを処理する際、VMのゲストOSが数分に渡りスタン(stun)することがあります。しかしながら、(別のタイミングで)問題切り分けのテストとしてスナップショットの作成と削除を実施してもスタンすることはほとんどありません。

ESXiの8.0 U2bより前のバージョンでは、NFS 3.0データストアと仮想アプライアンス(HotAdd)のトランスポートモードにおける問題が存在していました。この問題については以下に記載されています:Broadcom KB323118: Virtual machines residing on NFS storage become unresponsive during a snapshot removal operation:

“この問題は対象の仮想マシンとバックアップアプライアンス(プロキシ)が異なるホストに存在していて、NFSデータストアをマウントする際にNFS v3プロトコルを使用している時に発生します。NFS v3プロトコルのロック手法の制限により、ロックがタイムアウトし、それがバックアップ対象の仮想マシンにおいてスナップショットを削除する際にスタンが発生します”

解決策

推奨される解決策は、Direct NFS Access トランスポートモード を使用することです。これによりバックアップのパフォーマンスの向上が見込まれ、かつ、NFS 3.0におけるスナップショット時のスタン問題を避けることができます。

デフォルトでは、VMware Backup プロキシは自動トランスポートモードに設定されており、次の優先度に従ってトランスポートモードを選択します:

  • ダイレクトストレージアクセス(SAN/NFS)
  • 仮想アプライアンス(HotAdd)
  • ネットワークモード(NBD)

従って、NFSデータストアに存在する仮想マシンのバックアップ時に、VMware Backup プロキシが仮想アプライアンスモード(HotAdd)を選択するということは、ダイレクトストレージアクセスを妨げる環境上の要因があることになります。次を確認してください:

ダイレクトNFSストレージアクセスの要件
  • VMware Backup プロキシはNFSストレージにアクセスできなければなりません。
  • VMware Backup プロキシのNICはNFSストレージと同じネットワーク上にあり、そのIPアドレスはNFSエクスポートしているストレージ側でホワイトリストに登録されていなければなりません。
  • VMware Backup プロキシをホストしている管理サーバー側で、再スキャンしてNFSアクセスが可能であることをVeeam Backup & Replicationに認識させなければなりません。
  • [LinuxベースのBackup プロキシの場合]ダイレクトNFSアクセスのために、次を考慮してください。
    • Linux backup プロキシには、NFS clientパッケージがインストールされていなければなりません。
    • Debian系の場合、nfs-commonパッケージが必要です。
    • RHEL系の場合、nfs-utilsパッケージが必要です。

回避策

ダイレクトNFSアクセストランスポートモードが採用できない場合は、NFS3.0の制限に対処するために以下の回避策を検討してください。いずれも確実に動作しますが、実装がシンプルでなかったりパフォーマンス上不利になる場合もあります。

回避策1:Veeam Backup & ReplicationにVMと同じホスト上のHotAdd プロキシを使用させる

注意:この回避策では、Veeam Backup & Replicationがバックアップ対象のVMがどのホスト上にあるかを検出し、そのホスト上のVMware Backup プロキシをアサインします。

  1. VMware クラスタの各ホスト上にVMware Backup プロキシを作成します。
  2. Veeam Backup Server上で次のレジストリの値を定義します。

    キーの場所:
    HKLM\Software\Veeam\Veeam Backup and Replication\
    値の名: EnableSameHostHotaddMode
    値のタイプ: DWORD (32-Bit) Value
    値のデータ: 1または2(以下に説明します)

Veeamはレジストリの値を15分毎にスキャンします。値を反映するために15分待つか、すべてのジョブを停止し再起動して値を反映させます。

値のデータとしては、1または2を設定します。いずれの場合もVeeam Backup & Replicationはバックアップ対象のVMと同じホスト上のプロキシを使用しようとします。違いは以下のとおりです。

  • 1 — VMと同じホスト上のプロキシが利用できない場合、Veeam Backup & Replicationは利用可能なプロキシにフェイルオーバーし、そのプロキシで利用可能なトランスポートモードを使用します。
    注意:この場合、別のホスト上のプロキシが選択され、hotaddが採用されスタンが発生する可能性があります。これは最高のパフォーマンスを保証しますが、VMがスタンする危険性があります。
  • 2 — VMと同じホスト上のプロキシが利用できない場合、Veeam Backup & Replicationは利用可能なプロキシにフェイルオーバーしますが、ネットワークトランスポートモードを使用します。これはVMがスタンするリスクを最小化します。
    注意:ネットワークトランスポートモードを使用する場合、バックアップパフォーマンスが低下する可能性があります。
回避策2:すべてのVMware Backup プロキシがネットワークモードを使用するように強制します

この回避策では、トランスポートモードが常にネットワークモードになり、ネットワークが10Gbでない場合バックアップパフォーマンスに大きな影響があります。vSphere環境ではネットワークモードは優先度が低く、特に1Gbのネットワークの場合にはトラフィックが大きく制限されます。

  1. VBRコンソールにて、[Backup Infrastructure] > [Backup Proxies]にリストされるプロキシを設定します。
  2. “Transport mode” 横の[Choose]をクリックします。
  3. “Network” modeを選択します。
  4. [OK]をクリックし、[Finish]をクリックし変更を保存します。
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