クラウド・データ・マネジメントを実現するバックアップソリューションのリーダー企業であるVeeam Software(以下 Veeam)は、バックアップとリカバリのためのエンタープライズ向けソリューション、「Veeam Backup for Microsoft Azure」の一般提供開始を発表しました。これにより、企業やサービスプロバイダーは、より多くのアプリケーションおよびデータをクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」に移行し、高い投資対効果でセキュアかつ簡単にクラウドプラットフォーム上のアプリケーションとデータを保護できるようになります。さらにVeeamの移行可能なバックアップフォーマットにより、マルチクラウド環境全体にわたるバックアップ、リカバリ、マイグレーションといった包括的なCloud Mobilityが実現します。
Microsoft Azureをはじめとするパブリッククラウドプラットフォームが提供するIaaS(Infrastructure as a Service)は、本番ITワークロードの適用に伴い急速に増加し続けています。パブリッククラウドIaaSでも、インフラストラクチャのアップタイムはサービスプロバイダーが保証する一方で、企業は依然として、自社のクラウドデータそのものの保護に加えて、オンプレミスのデータと同様にランサムウェア、意図せぬ削除、データ破損、不正ユーザーといった脅威からのデータ保護を担う責任があります。Veeam Backup for Microsoft Azureは、Microsoft Azureのアプリケーションやデータのバックアップとリカバリをネイティブに行う包括的なエンタープライズ対応ソリューションを提供し、幅広いプラットフォームのサポートを強化します。
Veeamの最高技術責任者(CTO)であるダニー・アラン(Danny Allan)は、次のように述べています。「Veeamクラウド・データ・マネジメント・レポートによると、あらゆる企業がクラウドデータの損失を経験しています。それがエラーや意図せぬ削除、ランサムウェアやマルウェアなどのセキュリティ脅威、保持ポリシーのギャップのいずれによるものであっても、オンプレミスかクラウドかを問わず、お客様は自社のデータを保護する責任を負っています。VeeamとMicrosoftは、信頼性の向上、コストの削減、復元時間の短縮を実現するソリューションによって、ITプロフェッショナルが直面する課題や複雑さを軽減します。Veeam Backup for Microsoft Azureは、お客様のコスト管理ならびにさらなる削減を可能にするとともに、クラウド、仮想、物理的なアプリケーションやデータと並行してAzureを保護管理することで、クラウドデータのコントロールを可能にします。」
企業はVeeam Backup for Microsoft Azureにより、オンプレミス環境のVeeamプラットフォームと同じ信頼性をMicrosoft Azureにシームレスに拡張し、より多くのアプリケーションとデータを移行できます。Veeam Backup for Microsoft Azureのメリットは以下のとおりです。
価格および提供開始時期
Veeam Backup for Microsoft Azureは、無償版と有償版のいずれもAzure Marketplaceから簡単に導入できます。無償版はリストアが無制限で、Azureで稼働する仮想マシンを10台までバックアップ可能です。有償版はVeeamユニバーサルライセンス(VUL)でのライセンス供与となり、単一プラットフォームでの柔軟性に優れたCloud Data Managementソリューション向けに、Veeam Backup & Replicationとの統合が可能です。
コメント
日本マイクロソフト株式会社 ISVビジネス統括本部 統括本部長 野中 智史氏
「日本マイクロソフトは、この度のVeeam Backup for Microsoft Azureの一般提供開始を心より歓迎します。Veeamの調査によると、日本企業のデータマネジメントに関連する投資は拡大しているとのことです。Veeamのソリューションによって、日本企業は、シンプルかつ安全にデータやワークロードをMicrosoft Azureに移行し、クラウド上で保護・管理することが可能になります。Veeamソリューションでデータマネジメントを推進し、お客様のビジネスをさらに強化できることと確信します」
Microsoft Azure/Storage/Media/Edge担当コーポレート・バイス・プレジデント、タッド・ブロックウェイ(Tad Brockway)氏
「Veeam Backup for Microsoft Azureは、企業のいかなるクラウドデータ消失時にも、数分で簡単に復元できるようにします。また、Veeam BaaS(Backup as a Service)プロバイダーは、Azure Lighthouseとの統合により複数の顧客にわたる管理機能をAzureベースのバックアップソリューション上に構築して、顧客のコスト削減とクラウド移行を支援できるようになります」
ESG シニア・アナリスト、クリストフ・バートランド(Christophe Bertrand)氏
「ベンダー・ロックインを回避し、コスト節減を維持するために、企業はインフラストラクチャの多様化を続けています。ビジネスは、ワークロードがある場所を問わず、バックアップベンダーのサポートを信頼できなければなりません。Veeam Backup for Microsoft Azureのリリースによって、Veeamは動的なインフラストラクチャと進化する顧客ニーズのサポートに対するコミットメントを示し続けています」
Brainlink International CTO、ラジ・ゴエル(Raj Goel)氏
「Brainlinkのお客様は、マネージド・サービスプロバイダーとして生産性と効率性を向上させる一方で、データの確実な保護を求めています。Veeamの幅広いサポートとMicrosoft Azureとの統合という強力な組み合わせにより、手頃な価格で超高速のバックアップとリカバリを提供するAzure向けの戦略を実行できます。VeeamのVeeam Backup for Microsoft Azureによるサポート拡大を大変嬉しく思います。これにより、Azureで稼働する仮想マシンをネイティブに保護するとともに、お客様が期待するセキュリティと投資対効果を実現するために、さらなるポートフォリオ拡大が可能になります」