Availability for Always-On Enterpriseを実現するソリューションの革新的プロバイダーであるVeeam Software(本社:スイス、バール。以下、Veeam)は本日、Amazon Web Services(AWS)向けのバックアップおよびディザスタ・リカバリの大手プロバイダーであるN2WSを4,250万ドルで買収したことを発表しました。 N2WSは、IaaSデータ保護におけるトップ・ベンダーで、AWS環境専用に設計されたクラウド・ネイティブのバックアップ・ソリューションを提供しており、2017年に収益が102%増加しています。N2WSのサービスを利用する企業は、必要なデータおよびアプリケーションだけをバックアップし、復元は数秒で可能です。Veeamはこの買収により、あらゆるクラウドにおける、さまざまなアプリケーションや、多種多様なデータに対するアベイラビリティを実現する大手サービスプロバイダーとなり、AWS導入企業へのサポートを強化します。 N2WSはブランドを残し、Veeam傘下の独立企業として運営を続けます。
Veeamのピーター・マッケイ(Peter McKay)共同CEO兼社長は、次のように述べています。「企業がパブリック・クラウドに移行しようとする中、信頼性が高く使いやすいアベイラビリティとデータ保護ソリューションが不可欠になっています。クラウド、仮想、物理すべての環境の保護におけるVeeamの業界最高水準の能力と、N2WSのAWSデータ保護におけるリーダーシップが組み合わされることで、デジタル・トランスフォーメーションを進める企業のニーズを満たす強力なソリューションが生まれます。過去1年で驚異的な成長を達成したN2WSは、今後も、AWSにおけるデータ保護を提供する独立企業として運営を続けます。Veeamが10年前にVMware環境のデータ保護に革新をもたらしたように、 私たちは協力して、新たな革新をなしとげます。」
IaaS市場は2022年には880億ドルに達すると予測されている[i]最も成長している分野であり、AWSは現在のIaaS市場の44.2%を占めるトップベンダーです。企業はアプリケーションをパブリック・クラウドで運用する動きを強めており、特にAWSにおいて、ダウンタイムの最小化とコンプライアンスの実現が可能な、さらに強力なデータ保護ソリューションを求めています。今回の買収はVeeamとN2WSにとって飛躍的な成長の機会となります。
IDCのリサーチ・ディレクターであるフィル・グッドウィン(Phil Goodwin)氏は次のように述べています。「IDCの調査によると、新規アプリケーションはほとんでクラウド環境で導入されるようになり、クラウド関連のデータ保護は最も急成長している分野です。N2WSの買収により、Veeamは、この成長市場の主役となります。さらに、Veeam Cloud Data Managementとの統合により、顧客は、オンプレミスとクラウドのデータ保護ポリシーおよび設定・運用を一元管理できるようになります。」
Veeamは大企業業向け市場での存在感を高めつつあり、N2WSによるAWS環境のデータ保護と融合することで、規模に関係なくすべての企業がより多くのアプリケーションをパブリック・クラウドで運用し、コスト節約などのメリットを得られます。この買収は以下のような結果をもたらします。
N2WSのCEOであるジェーソン・ジャッジ(Jason Judge)は次のように述べています。
「世界で最も急成長しているソフトウェア企業と協力することは、N2WSにとって、そして私たちの顧客にとって、非常に素晴らしいことです。私たちは、Veeamと協力することで、私たちの成長と最高のソリューションの開発をさらに加速していきます。また、パブリック・クラウド・ストレージにおける私たちの長年のイノベーションは、Veeamのお客様が今後計画するパブリック・クラウド導入戦略のお役に立つことでしょう。」
Harvard University IT(HUIT)Infrastructure Technology Servicesのシニア・コンサルタントであるロン・ホーキンス(Ron Hawkins)氏は、次のように述べています。「Harvard Central ITが、AWSクラウド・プロジェクトでバックアップ・サービスを検討した際の要件は、ネイティブAWSデータ保護がもたらすメリットの活用、グローバルなバックアップ運用、運用自動化の導入でした。N2WSのCPMによりこれらすべてが可能になり、われわれがこれまで蓄積してきたノウハウを使い慣れたAWSのプラットフォームでビジネス化することができました。VeeamによるN2WSの買収により、単一のソリューションで、オンプレミスとクラウドに対応できます。これは正にウィンウィンの関係です。」
買収合意の条件に基づいて、N2WSは、主要拠点を米国フロリダ州ウェスト・パーム・ビーチ、イスラエルのハイファおよび英国エディンバラに置く独立企業として運営を続けます。 ジェーソン・ジャッジは引き続きN2WSの最高経営責任者(CEO)として経営にあたります。販売、マーケティング、R&Dおよびカスタマー・サービスなどのすべての部門はそのままの形でN2WSの成長を支えます。
Veeam Softwareについて
世界中の企業が、Always-On Enterprise すなわち24時間365日止まらないビジネス環境を実現しようとした場合に、多くの課題に直面します。Veeamでは、Availability for the Always-On Enterpriseという新たな市場を開拓し、「迅速な復元」、「データ損失の予防」、「検証済みの高い復元率」、「データの活用」、「詳細な可視性」という機能を備えた新しいソリューション、Veeam Availability Suiteにより、すべてのアプリケーションおよびデータについて15分未満のRTPO(Recovery Time and Point Objectives、目標復旧時間および目標復旧時点)の達成を可能にしました。Veeam Backup & Replicationが含まれるこのソリューションは、仮想化、ストレージ、およびクラウドといった技術を活用して最先端のデータセンター構築を可能にすると共に、時間の節約、リスクの軽減、および投資コストや運用コストの大幅な削減を両立し実現することで、Veeamのお客様の現在と将来にわたるビジネス目標達成を常にサポートします。
Veeamは2006年に設立され、現在は世界中に53,000社以上のProPartnerと282,000社を超える顧客を擁しています。スイスのバールにグローバル本社を置き、世界30か国以上に支社を開設しています。
詳細は、https://www.veeam.com/jp/またはhttps://twitter.com/veeam_japanをご参照ください。
[i]Source: Gartner®: Forecast Analysis: Public Cloud Services, Worldwide, 2Q17 Update, September 2017