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Veeam、Kastenを買収 オンプレミスおよびマルチクラウド環境における Kubernetesネイティブなワークロード保護を加速

VeeamとKastenの最新データマネジメントプラットフォームにより コンテナベースアプリケーションの本番環境デプロイメントを迅速化

※10月6日 米国オハイオ発 抄訳。クラウド・データ・マネジメントを実現するバックアップソリューションのリーダー企業であるVeeam Softwareは、Kubernetesバックアップとディザスタリカバリにおけるリーダー企業のKasten(英語)を、1億5,000万ドルの現金と株式で買収したことを発表しました。S&P Global Market Intelligence傘下の451 Research*によると、約4分の3の組織が現在Kubernetesを使用しているか、今後2年以内に使用を計画しています。この変化に伴い、今後のデータ保護に大きな機会がもたらされます。そこでVeeamは、お客様の事業変革、将来に備えたアーキテクチャへの移行を支援する取り組みに踏み出しました。今回の買収によりVeeamは、Kastenをクラウド・データ・マネジメントプラットフォームに統合し、データ保護のモダナイゼーション、エンタープライズデータマネジメントの抜本的なシンプル化を実現します。

マイクロサービスアーキテクチャを使用したアプリケーションが急速に普及し、アプリケーション開発の新たな手法としてDevOpsが確立しました。コンテナは、DevOpsによるインフラストラクチャとアプリケーションのモダナイゼーションにおける重要な要素です。Kubernetesが圧倒的なコンテナ・オーケストレーション・プラットフォームとして台頭し、仮想、物理、クラウド、Kubernetes環境を包含する単一データ保護プラットフォームに大きな機会をもたらしています。Veeamは、こうした環境の戦略的重要性、Kubernetesに統合されたデータマネジメントをモダナイズする重要性の高まり、品質と拡張性の向上ならびにアプリケーションデリバリーの高速化と管理負担の軽減を可能にするDevOpsの成長を見据えています。Veeamは、Kasten K10 Data Management Plafrorm(英語)のデータマネジメントプラットフォームにより、企業システム運用チームが究極に運用しやすいKubernetesバックアップとアプリケーションのモビリティを実現する、使いやすく拡張性と安全性の高いシステムを提供できるようになります。

Veeamの最高技術責任者(CTO)兼製品戦略部門シニアバイスプレジデントであるダニー・アラン(Danny Allan)は、次のように述べています。

「Veeamは、仮想および最新のデータ・インフラストラクチャに最高のデータ保護を提供することを基盤としてきました。パートナー企業Kastenの買収により、お客様のコンテナ採用の流れに対応し、オンプレミスおよびマルチクラウド上でKubernetesネイティブなワークロード保護を実施するための重要な一歩を踏み出しました。Veeamにおけるこの大きな節目は、Kubernetes環境で構築されたコンテナベースのアプリケーションのデータ保護をサポートする、業界トップのクラウド・データ・マネジメントプラットフォーム提供へのコミットメントを強化するものです」

Kasten K10プラットフォームは引き続き単独でも利用可能です。またはVeeam Backup & Replicationに統合することで、包括的なデータマネジメントソリューションを実現できます。Kastenのコンテナワークロード保護機能とVeeamの仮想マシン、物理サーバ、SaaSアプリケーション、クラウドワークロードのサポートを組み合わせた最高の技術により、すべての組織に最新のデータ保護のための単一プラットフォームを提供します。

Kasten 最高経営責任者(CEO)ニラージ・トリア(Niraj Tolia)は、次のように述べています。

「アプリケーションがモノリスからコンテナやマイクロサービスへと急速に移行しているため、企業も変化しています。このインフラストラクチャの変化の中心に、Kubernetesがあります。KastenのKubernetesネイティブのデータマネジメントというイノベーションと、Veeamのオンプレミスおよびマルチクラウド環境におけるバックアップの専門性が組み合わることで、データマネジメントの技術水準が飛躍的に向上するでしょう。Kastenチームはこれまで、Veeamの成功に鼓舞されてきました。同じ理念を持つ企業と一緒になれることを非常に嬉しく思います」

Kastenは、Veeam内の独立したKubernetesビジネスユニット(BU)として運営されます。Kastenの創業者であるニラージ・トリア(Niraj Tolia)とバイブハブ・カムラ(Vaibhav Kamra)が指揮をとり、トリアがKubernetes BUのプレジデント兼ゼネラルマネージャー、カムラが最高技術責任者(CTO)を務めます。営業、マーケティング、研究開発、カスタマーサービスを含むすべてのチームはそのままに、人材とリソースへの投資を増やしながら事業を成長させていきます。

VeeamのKubernetesコミュニティへのコミットメントは、Kubernetes Storage Special Interest GroupやData Protection Working Group in Kubernetesなど、Kastenがサポートしてきたオープンソースやその他のコミュニティプロジェクトへの貢献を通じて継続されます。これは、Kubernetesユーザーベースのストレージ運用の改善と、データ保護サポートの促進を目的としています。さらに、Kubernetesにおけるデータ管理タスクのサポートと実行を拡張するKastenのオープンソースプロジェクト「Kansiter(英語)」や、バックアップを管理するための高速で安全なオープンソースツール「kopia(英語)」の開発なども引き続き支援していきます。

コメント

IDCリサーチディレクター フィル・グッドウィン(Phil Goodwin)氏

「マイクロサービス・アーキテクチャにおけるコンテナは、多くの新しいクラウドネイティブ・アプリケーションの基盤となっています。コンテナ化された環境の保護とリカバリにおける要件は、仮想インフラストラクチャとは全く異なります。VeeamとKastenの組み合わせにより、企業はKubernetesベースのクラウドネイティブなコンテナアプリケーションと仮想および物理のワークロードを、単一のクラウド・データ・マネジメントフレームワークから保護およびリカバリすることが可能になります。Veeam、KastenともにInsight Partnerポートフォリオの一部であり、両社は既に提携を通じてアプリケーションセントリックなコンテナデータ保護を実現してきたため、今回の買収は自然な流れでしょう。KastenがVeeamの一員となったことで、マルチクラウド環境におけるデータ保護とリカバリ需要に応える体制ができました」

Buhl Data Service社 IT部長 マルクス・クレッツァー(Markus Kretzer)氏

「VeeamとKastenが一緒になり、Kubernetesネイティブのバックアップソリューションが実現することに興奮しています。Buhl Data Serviceでは、重要なビジネスデータとインフラを保護するためにVeeamを使用し、同時にKubernetes環境を拡大させています。よってこの統合ソリューションが、どのような環境でもアプリケーションとデータを保護する柔軟性と、チームの拡張を支える使いやすさを可能にすると期待しています。仮想ならびにクラウドネイティブ環境の両方を守る、最適なバックアップとディザスタリカバリのインフラストラクチャがあることで、チームが自信を持って迅速に働けるようになります」

 


*出典:451 Research, part of S&P Global Market Intelligence – Voice of the Enterprise: DevOps Workloads and Key Projects 2020