v10:インスタントVMリカバリを刷新

インスタントVMリカバリのテクノロジーは、瞬く間に今日のバックアップ業界におけるスタンダードとなりました。喜ばしいことに、このテクノロジーを最初に開発したのはVeeamであり、現在このテクノロジーは、世界でも群を抜いて最も多く使われている高度な機能になっています。Veeam Availability Suite v10では、次世代のインスタント・リカバリ・エンジンを大幅に強化し、お客様とお客様のデータのためにユースケースの見直しを効果的に行っています。このブログ記事では、v10の様々な改善点について概要をお伝えします。

Veeam Availability Suite v10

インスタントVMリカバリの機能はメジャーリリースの度に改善しています。今回提供されるv10では、Veeamの次世代インスタント・リカバリ・エンジンで目に見えない部分が多数改善されており、機能が大幅に強化されています。新しい機能強化で最も優れている点は、v10にはこれらの機能が初期設定で装備されているため、構成や有効化の必要がないことです。これには、バックアップストレージとのやり取りのインテリジェントな最適化、ブロックRAMへの新しいキャッシング機能によるレイテンシの短縮、先読みプロセスを通じたより高いパフォーマンスの実現などが含まれます。最適化と改善については特に目新しい点はないかもしれませんが、v10は、これらの改善点を生かして、複数のVMを同時にインスタントVMリカバリで復元するなど、あらゆるVeeamバックアップのvSphereへの迅速な復元という、画期的かつ重要なインスタントVMリカバリの技術を導入することで、これまでの常識を覆しています。

複数VMのインスタントリカバリで大規模な復元もシンプルに

それでは、複数のVMのインスタントリカバリについてご説明します。これは、1つのアクションで複数のVMを同時にかつ迅速にリストアするという、極めて画期的で重要な機能です。これは、重要なアプリケーションで不具合が発生した場合などに迅速に復元するための優れた方法であり、同じリストアポイントから全てのシステムをリストアするための最善の方法です。

この機能が役立つ主なケースとしては、ホストやストレージシステム全体に障害が発生し、多くのシステムで接続が切断された状況が考えられます。インスタントVMリカバリのテクノロジーにより、影響を受けた全てのシステムを、プラットフォーム単位で一気にすばやくリストアできます。これにより、インスタントVMリカバリのテクノロジーは、必要とされる全てのプラットフォームコンポーネントを一括して迅速にリストアし、ビジネスサービス全体を復元することで、全く新しいレベルのビジネス価値となります。

この実装に関して、ささやかなことではありますが個人的に気に入った点を挙げるとすれば、複数のインスタントVMリカバリを一度にマウント解除もできることです。これは特にテストの用途で役立ちます。複数VMのインスタントリカバリを下の図に示します。

あらゆるVeeamバックアップをVMware vSphereへ迅速に復元

またv10では、インスタントVMリカバリのテクノロジーが向上したことで、Veeam AgentやVeeam Backup & Replication AHV Proxyによって作成されたバックアップ、およびクラウドベースのバックアップからvSphereへの復元という、新しいリストアオプションが提供されます。Windows AgentのバックアップのHyper-Vへのインスタントリカバリについてはこれまでも提供していましたが、今後は、さらに多くの種類のバックアップをvSphereへ復元できるようになったことで、一層充実したサービスをお届けします。Veeam Agentのバックアップをハイパーバイザーに復元する、様々なケースが考えられます。あまり重要ではない一般的なケースもあれば、物理サーバーで障害が発生し、ハードウェアの交換時間が大きな影響を与えるような重要度の高いケースもあります。交換部品の配送や取り付けにかかる時間が結果を左右するような状況では、次の重要な疑問が浮かんできます。「バックアップを今すぐVMへ復元できたとしたら?」 これは、今後システムを仮想化する予定がある場合には特に重要なことです。すばやく復元できるということは、物理から仮想へのクイックマイグレーションを実現することであり、一度に2つの目標を達成することになります。

バックアップをAWSやAzureへ復元する機能についても、この論理は当てはまります。多くの場合、新しいプラットフォームへリストアする理由は、そうしたいからではなく、システムを迅速にリストアする必要があるからなのです。Veeam Agent、Veeam Backup & Replication AHV Proxy、およびクラウドベースのバックアップのインスタントVMリカバリなら、わずか数分でシームレスにVMにリストアできるようになります。これを視覚化したのが、下の図です。

イノベーションリーダーにお任せを

Veeam Availability Suite v10では、インスタントVMリカバリエンジンが大幅に強化されたことで、複数VMのインスタントリカバリや、あらゆるVeeamバックアップをインスタントVMリカバリできます。このテクノロジーは、2010年10月に発表されて以来、常に変革をもたらしてきましたが、今後も画期的な変化をもたらします。最新情報はgo.veeam.com/v10でご覧いただけます。確実にしかも高速で復元できるバックアップを追及し続けるVeeamのインスタントVMリカバリを是非ご利用ください。

関連するその他の製品・ソリューションはこちら

Microsoft 365のデータの包括的なバックアップをサポートする「Veeam Backup for Microsoft Office 365」。製品概要や利用シーン、成功事例はこちら。

Windowsベースのシステム、物理サーバー、クラウドインスタンス向けの包括的なバックアップおよび復元ソリューション「Agent for Microsoft Windows」。製品概要やエディション比較、成功事例はこちら。

SharePointのオブジェクトを迅速かつ簡単にリストアできる「Veeam Explorer for SharePoint」。製品概要や新機能、エディション比較、特長はこちら。

投資対効果が高く安全で、エンタープライズにも対応している、Microsoft Azureのバックアップ専用製品「Veeam Backup for Microsoft Azure」。製品概要や成功事例などはこちら。

Exit mobile version