Veeam Backup & Replicationはこの12年間、ずっとVeeamの中核製品であり続けています。その理由は、お客様のご要望を取り入れて変わり続けているためでしょう。このたび、Veeam Backup & Replicationのv10がついに発売されました。100を超える強力な機能が新たに加わったバージョンです。今回は、保持をもっと柔軟に、そして管理しやすくするための新しい改善点を3つ、ご紹介します。
- リストアポイントの管理をさらに容易にするために、日数で指定できる保持ポリシーを導入。
- 保持期間の延長が柔軟に行えるように、バックアップジョブにGFS機能を追加。
- 指定の期間内に確実にコピーを実行できるように、RPOアラートを追加し、バックアップコピーのジョブの信頼性を強化。
バックアップジョブ:日数指定の保持ポリシー
バックアップジョブでは、リストアポイントの数だけではなく、日数を基準にした保持期間の設定が可能になります。これまでのバックアップジョブの保持は常に、作成されたリストアポイントの数を基準に管理されていました。そして、必要なリストアポイントの数は、1日1回のバックアップジョブを毎日行う場合には、とても簡単に計算できます。問題は、2時間ごとにバックアップを行う必要があり、さらに2日に1度、午後1時から午後5時の間の時間帯は処理や業務継続のためバックアップが実行できない、といった場合です。リストアポイントは毎日作成されますが、その数を予測することができない日が発生します。こういったケースに役立つのが、日数指定の保持ポリシーです。このオプションでは、バックアップを維持しておきたい日数を設定することができるため、たとえばバックアップジョブが火曜日には1回、水曜日には30回実行されたとしても、気にすることはありません。必要な日数の間、データは保持されるのですから。つまり、1日に複数回バックアップジョブを実行することができ、かつ週や月で維持するリストアポイント数のために余計な計算をしなくてもよくなる、ということです。
バックアップジョブ:GFS
次は、バックアップジョブに追加されるGFS機能についてご紹介します。週次、月次、年次のアーカイブ・データ・ポイントを保持する場合、これまでは、バックアップコピーのジョブを追加で設定するか、必要な期間を大きく超えて保持期間を設定しなければならず、不要な増分ポイントを保持する必要がありました。この新機能では、余分な作業をしなくても、プライマリ・バックアップリポジトリに、アーカイブのバックアップポイントのコピーを保存することもできるようになります。
バックアップコピーのジョブ:RPOアラート
RPOの達成は重要なことで、それはバックアップコピーのジョブでも同じです。v10では、バックアップコピーのジョブに直接、新しい通知が追加されています。この通知は、目標のRPOが達成されていない場合に警告を出すものです。バックアップコピーのジョブの詳細設定として追加され、新しく作成されたバックアップポイントが所定の期限までにオフサイトにコピーされなかった場合に警告を発します。この機能は、バックアップコピーのジョブのRPOを確実に達成できるようにサポートするため、災害によってプライマリのバックアップが破損した場合でも、重要なデータを失わずに済みます。
まとめ
このv10では、保持の管理のために推測が必要となったり、頭痛の種になったりする点を解決しています。今回ご紹介したのは、v10でリリースされた数多くの機能のうちわずか3つです。ほかの機能についてはこちらからご覧いただけます。
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