Veeam Softwareの中川です。パートナーやエンドユーザーを対象に、製品トレーニングを提供しています。Veeam Data PlatformのAdvancedエディション以上で提供される監視製品の「Veeam ONE」について、計12回にわたりご紹介します。
2回目：Veeam ONEのインストール, Veeam ONE Clientアクセス方法, 設定メニュー
3回目：Veeam ONE Client – データ保護環境の監視および考察
4回目：Veeam ONE Client – ランサムウェア対策のための事前定義アラーム
5回目：Veeam ONE Client – 悪意ある攻撃者からの設定変更を追跡するアラーム
6回目：Veeam ONE Client – 仮想環境運用時のスナップショットも監視は必須
7回目：Veeam ONE Client – インテリジェント診断にアシストしてもらおう
8回目：Veeam ONE Web Client – アクセス方法, 設定メニュー, ダッシュボードの活用
9回目：Veeam ONE Web Client – スケジュールしたレポートを報告書に流用
10回目：Veeam ONE Web Client – 悪意ある攻撃者からの設定変更を追跡するレポート
11回目：Veeam ONE Web Client – Veeamで実装する暗号化の設定変更追跡レポート
12回目：Veeam ONE Web Client – ジョブを一覧するカレンダー、Veeam Backup & Replication v12で強化されたセキュリティ機能
2回目は「Veeam ONEのインストール」です。
Veeam ONEのインストールは数ステップで完了します。監視対象が小中規模か大規模かを検討ください。
Veeam ONEのインストール
Veeam ONEのインストールには、1台のWindowsマシンにすべてのコンポーネントをインストールする「オールインワン(小中規模向け)」と、図１を例とする異なるWindowsマシンにVeeam ONEサーバーとVeeam ONE Webサービスをインストールする「カスタム(大規模向け)」があります。
コンポーネントは仮想マシンまたは物理マシンにインストール可能です。
図１：カスタムインストール
Veeam ONEのインストール手順
インストールプロセスはデモ動画を参照ください。動画では、セットアップタイプは「オールインワン」、データ収集モードは「Veeam backup data only」を選択しています。終了までのプロセスは12分ほどです。
この動画はプロセスを確認する目的で準備しましたので、音声での詳細な説明は行っていません。
インストール時の選択項目の詳細については、お手数ですがユーザーガイド「Installing Veeam ONE」を参照ください。
<録画ファイル挿入>
Veeam ONEクライアントへ接続
Veeam ONEをインストールしたWindowsマシン上のVeeam ONEクライアント、またはリモートのWindowsマシンにインストールしたVeeam ONEクライアントを使用します。
表示されたログインウィンドウで、クレデンシャル情報を入力後、「Connect」をクリックします。
ローカルのVeeam ONEクライアントで「Log in as current user」が有効の場合、Windowsマシンにログインしたクレデンシャル情報(ローカルの管理者)を使用してログイン可能です。
図２：ログイン画面
接続後、図３のVeeam ONEサーバーの通知設定画面が表示されます。これらの設定はメインメニューの「Notifications」から設定可能ですから、「Finish」で終えても問題ありません。
図３：インストール直後に表示されるVeeam ONE通知設定
図４の画面から、「Add Backup Server」をクリックし、Veeam Backup & Replicationサーバーの名前/IPアドレスやクレデンシャル情報を入力します。メインメニュー(画面左上の3本線のアイコン)の「Add Server」からも追加可能です
図４：インストール直後のVeeam ONEクライアントの画面
Veeam ONEサーバーの設定
サーバーの設定は、メインメニューの「Settings」 – 「Server Settings」から行います。
図５の「Guest OS Credentials」では、ゲストOSからデータを収集する時に使用するWindows OSまたはLinux OSのクレデンシャル情報を追加します。
「Monitored VMs」では監視やレポートに含める/除外する仮想マシンや仮想マシンコンテナ(ホスト、クラスタ、データストアなど)を、「Monitored Datastores (仮想基盤情報の追加後表示)」ではレポートに含めるデータストア指定することが可能です。
図５：Veeam ONEサーバー設定
データ収集モードの変更方法
データ収集モードを変更するには、「Server Settings」の「Other」 – 「Launch」 – 「Scalability」から行います。選択したモードによって、Veeam ONEサーバーへの負荷やデータベースのサイズが異なります。
図６：データ収集モードの変更
まとめ
Veeam ONEのインストールはシンプルです。数回「Next」をクリックするだけでオールインワンタイプの導入が可能です。まずはWindowsマシンを1台準備し、インストールしてみてください！
◆参考情報 ※Webブラウザの日本語翻訳機能をご利用ください。
・Deployment Scenarios
・Deployment Planning and Preparation
・Installing Veeam ONE
・Veeam ONE Server Settings