Veeamは6月に、Nutanix Acropolis Hypervisor(AHV)のサポートに取り組むことをお知らせさせていただきました。それから間もなく10月に、コードと登場予定の機能のデモのアルファ・ビルドを発表することができました。本日、Veeamのハイパー・アベイラビリティの一般提供がNutanix Enterprise Cloudプラットフォーム全体で開始されたことをお知らせいたします。これにより、VMware vSphere、Microsoft Hyper-V、Nutanix AHVなどのあらゆる仮想化ワークロードを、アプリケーションの整合性が維持された状態で保護できるようになりました。
Nutanix AHVのサポートには新製品のVeeam Availability for Nutanix AHVが付いてきます。これには、Veeam Backup & Replicationと同じ使いやすい機能が、使い慣れたポータブル・バックアップ・ファイル形式で多数搭載されています。これには、数あるVeeam Cloud Service Providers(VCSP)パートナーの1つを通じて戦略を3-2-1バックアップ方法に合わせ、テープへ記録またはディスクへのバックアップ・コピーを行い、オフサイト・バックアップおよび長期間保持を実現する機能も含まれます。
概要
Veeam Availability for Nutanix AHVは、次の3つのコンポーネントで構成されます。
- Veeam Backup & Replication 9.5 Update 3a以降
- Veeam Backup Proxy Appliance for AHV
- Veeam Backup Repository(重複排除デバイスはv1ではサポートされません)
Veeam Backup & Replication 9.5 Update 3a
Veeamバックアップ・サーバーにより、Veeamバックアップ・プロキシ・アプライアンスからの認証が可能になり、バックアップ・ファイルをVeeamバックアップ・リポジトリへ送信する機能が提供されます。また、Veeamバックアップ・サーバーにより、テープ、ディスク、またはVeeam Cloud Connectへ長期間保持する機能も提供されます。
Veeam Backup Proxy Appliance for AHV
プロキシ・アプライアンスは、Nutanix Acropolisのハイパーコンバージド・インフラストラクチャ・クラスター内で導入されます。アプライアンスの管理と同様に、バックアップと完全なVM復元の設定、スケジューリング、および実行は、Nutanixの管理者やユーザーにすぐにお使いいただけるよう、Prismに似た外観と操作になるよう特別に設計された新しいWeb UIによって処理されます。
Veeam Backup repository
Veeam Backup Repositoryは、バックアップ対象として動作するストレージ・デバイス上のフォルダです。Veeam Backup Repositoryは、Veeamバックアップ・サーバーによって管理されます。
機能
アプリケーション整合性
ミッション・クリティカルなワークロードのアプリケーション整合性バックアップを行う機能は不可欠です。これは、Distributed Storage Fabric(DSF)スナップショットをNutanix AHVクラスター内でリクエストすることで実現されます。Nutanixゲスト・ツール(NGT)は、オンライン・バックアップ用のゲストOSの準備を開始するために使用できるようになります。アプリケーション整合性が必要でもNGTがインストールされていないVMの場合、VeeamではVeeam Agent for Microsoft WindowsまたはVeeam Agent for Linuxのサーバー・エディションのご利用をお勧めします。
変更ブロック追跡
Veeam Backup & Replicationで増分バックアップを実行する場合、Veeam Backup & Replicationが前回のジョブ・セッションからどのデータ・ブロックが変更されたかを知っておく必要があります。変更されたデータ・ブロックのリストを取得するため、Veeam Backup & Replicationは変更ブロック追跡メカニズム(CBT)を使用します。CBTにより、増分バックアップの速度と効率が改善されます。バックアップ処理では、フル・バックアップおよび増分バックアップにAHV CBTを活用します。
保護ドメイン
Nutanix Protection Domainsを利用できるということは、短期の目標復旧時点(RPO) の高速スナップショットを維持できるだけでなく、仮想マシンの定義済みグループであるこの同じ保護ドメインを利用してバックアップ管理を簡素化できることも意味します。
ワークフロー
バックアップ・プロキシは、Nutanix AHVと通信して仮想マシンのスナップショットをトリガーし、仮想マシンをホストするデータストアから仮想マシンのデータをブロックごとに取得し、それを圧縮および重複排除してVeeam独自の形式でバックアップ・リポジトリに書き込みます。
Veeam Backup & ReplicationはVMごとにバックアップ・チェーンを作成します。1つのバックアップ・チェーンには1つのVMのデータしか含まれません。
復元
さて、興味深い点に移りましょう。バックアップは保険証書であり、誰も使用することは望んでいません。それでも、リカバリーが仕事や生活を救ってくれるのです。
Veeam Backup Proxy Appliance for AHV
プロキシ・アプライアンスの復元オプションは、元の場所へのVMの完全復元となり、Web UI内から実行されます。個々の仮想マシン・ディスクを復元する機能も、Web UIから実行できます。
Veeam Backup & Replication 9.5 Update 3a
きめ細かい復元オプションの場合、Veeamバックアップ・サーバーでこれらのタスクを実行することが必要です。きめ細かい復元オプションには、以下のものがあります。
- Windowsファイル・レベルの復元
- アプリケーション・アイテムの復元(Microsoft Active Directory、Microsoft Exchange、Microsoft SharePoint、 Microsoft SQL Server、Oracle)
- VMディスクのエクスポート(VMDK、VHD、またはVHDX)
Direct Restore to Microsoft Azure
Veeamの中で起きている技術革新や、Veeamエリート・アライアンス・パートナーとしてのハイパー・コンバージドの市場リーダーの台頭、Hyper-Availability Platform内での3番目のハイパーバイザーの追加を目の当たりにし、非常に胸が高鳴る思いです。そして、この製品が未来に向かって行く場を見て、さらにわくわくしています。AHVを導入済みまたは評価段階のお客様には、機能制限のない30日間無料の評価版を今すぐダウンロードされることを是非お勧めします。
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