今月のVeeamはかなり慌ただしく、クラウド製品の新バージョンを続々とリリースしています。今回取り上げるのは、Veeam Backup for Google Cloud Platformバージョン2です。今回の新たなリリースでは、GCPのワークロードを保護する機能をさらに高めてくれるエキサイティングな機能がいくつか追加されました。
Veeam Backup for Google Cloud Platformは、パブリッククラウドであるGCPにエンタープライズクラスのバックアップ整合性を提供する、クラウドネイティブなバックアップソリューションです。多種多様な機能を搭載しており、Veeamの集中型データ管理スイートを構成するコンポーネントの1つとなっています。
Veeam Backup for Google Cloud Platform v2では、クラウドのワークロードを保護する際に必要な期待の機能を実現する新機能が3つ搭載されました。
データの集中管理
マルチクラウド環境やマルチプラットフォーム環境の利用率は、ますます増えてきています。バックアップ管理者としては、異なるクラウド環境や異なるオンプレミスプラットフォームの保護に使用されている様々な製品を使用せねばならず、複雑になってきています。様々なプラットフォームの様々なバックアップポリシーを全て一元的に管理できることは、優れたビジネス継続性ソリューションを提供する鍵です。
Veeam Backup & Replication v11aとVeeam Backup for Google Cloud Platform v2では、クラウドのバックアップポリシーをVeeam Backup & Replicationから直接管理できるようになりました。Veeam Backup & Replicationの管理対象サーバーにプラットフォームを追加するだけで、バックアップポリシーやスナップショット、バックアップを、Veeam Backup & Replicationコンソールからまとめて管理することができます。また、複数のプラットフォームのバックアップポリシーについても、その同じコンソールからまとめて管理が可能です。
Veeam Backup & Replicationとの統合によって、バックアップポリシーの管理や、スナップショットやバックアップからのリストアの実行も可能です。また、ワークロードのリストア先には、既存のGCPプラットフォームはもちろん、AWSやMicrosoft Azureといったクラウドプラットフォームや、VMware vSphereやMicrosoft Hyper-Vといったオンプレミスのプラットフォームも選択できます。
データの集中管理というこの体験は、マルチクラウド環境の利点を利用して真のエンタープライズクラスのデータ保護ソリューションを提供しているユーザーにとって、重要なツールです。
クラウド・アーカイブ・ストレージ
クラウド利用が進み、ますます注目が集まっているのが、クラウドプラットフォームの導入にかかるコストです。クラウド環境でのランサムウェア対策やセキュリティに対する需要が高まるにつれ、保護されているデータが重大なイベントの影響を万が一受けたときのためだけに、ますます多くのデータをより長期間保存することが余儀なくされています。Veeam Backup for Google Cloud Platform v2では、Google Cloud Platformのアーカイブ層を利用できるようになり、長期のデータ保持にかかるストレージコストの削減に役立ちます。この機能の実装は非常に簡単です。アーカイブ・ストレージ・クラスを使用するオブジェクト・ストレージ・リポジトリを作成して、バックアップポリシーの作成時にスケジューリングウィザードでアーカイブ機能をオンにするだけです。
バックアップデータの保存日数が365日を超えると、アーカイブ層に移され、ポリシーで定義されている年数のあいだ保持されます。
自動化とRESTful API
Veeam Backup for Google Cloud Platformの今回のリリースには、完全なパブリックRESTful APIが含まれています。操作は全てAPI呼び出し経由で可能なので、ユーザーやサービスプロバイダーは、Veeam Backup for Google Cloud Platformを構築し、自社のソリューションに統合することができます。
Swagger UIを使用し、誰でも、完全自動型のバックアップソリューションを構築して、それを既存のどのソリューションにも統合することが可能です。