今日は私たち全員が待ち望んでいた日です。Veeam Data Platform v12.2の一般提供が開始されました。ポイントリリースであるにもかかわらず、強化された重要な機能や多くの新機能が含まれています。その多くは今年フォートローダーデールで開催されたVeeamONでプレビューとして発表されたものです。
長年ご愛顧くださっているお客様は、新リリースにおいて重要なのは新機能だけではないことをご存知でしょう。これらの機能を提供する理由も重要です。企業はこれまで以上に安定性を求めています。これは「システムがクラッシュしないよう願う」ということではなく(それも重要ですが)、データ回復力による安定性、データセンターパートナーとの連携による安定性、戦略計画による安定性を包括したものです。安定性が最優先されるのは、組織が日々、以下のような重要なリスクに直面しているためです。
- サイバー攻撃の影響:ブランドへのダメージ、お客様からの信頼の低下、経済的損失。
- データ移行のリスク:データの脆弱性、データ消失、コンプライアンス、ローカリティの課題。
- 複数のツールの操作:混乱や非効率につながる。
これらの課題をうまく乗り切るには、柔軟性、安全性、回復力に優れた信頼性の高い復元ソリューションが必要になります。
目的:データの自由
VeeamON 2024では、容赦ないランサムウェア攻撃や脅威、予期せぬコスト上昇、データの自由の欠如など、今日の企業が直面している最も一般的な課題についてアナンドから説明がありました。その課題とは、データを安全に所有、移動し、企業にとって最も適切な場所に保管することです。
データの自由の大部分は、どのベンダーやプラットフォームにも制約されないことを意味します。ベンダーとの関係が変化するにつれて、データセンターへの影響も変化します。それがハイパーバイザーの変更、クラウドインフラストラクチャの拡張、最高クラスのアプリケーションへの移行のいずれであっても、企業は俊敏に対応する必要があります。今回のリリースでも、Veeam Data Platformは引き続き、3つの独自の領域においてお客様にとって最高のパートナーとなるという約束を果たしていきます。
1.選択の自由
Veeam Data Platformは、Proxmox VE向けの比類のないNutanix Prism統合とデータ保護により、拡張性の高い、ポリシーベースの保護を実現します。このリリースでは、イミュータビリティ、一元管理、迅速な復元を特徴とするMongoDBの保護も追加されました。つまりは、Veeamはデータの自由を提供し続けます。
2.エンタープライズ移行エクスペリエンス
クラウドへの移行の加速、新しいハイパーバイザーの導入、HCIの採用など、すべてはお客様の思いのままです。VeeamはAmazon FSx、Amazon RedShift、Azure Cosmos DB、Azure Data Lake Storageのサポートを提供することで、水準をさらに引き上げています。オーケストレーションされたYARAルールのコラボレーション、高度な発見、脅威の検出により、コンプライアンスにも自然と準拠できるようになります。
3.安全で合理化された運用
今後予定しているPalo Alto Networks SIEMとSOARの統合により、信頼できるセキュリティパートナーとの統合が深まり、運用の安全性と合理化が強化されます。AIを活用したインシデント対応と拡張された稼働状況確認アラームも、コンプライアンスとコストを維持しながら、より迅速な検出と対応を実現します。
最新リリースの詳細:Veeam Data Platform v12.2
PROXMOX VEのサポート
今年に入って、VeeamはProxmox VEのサポートを追加予定であることを大々的に発表しました。そして現在、Veeam Data Platformは、堅牢で信頼性の高いProxmox VE向けバックアップソリューションを提供しています。これにより、エージェントの管理や使用を必要とせずにハイパーバイザーが保護されます。プラットフォームの第一級オブジェクトであるProxmox VEは、Veeamが現在提供しているものと同じメリットを数多く享受できます。高速で効率的なバックアップから包括的な監視とレポート作成まで、インパクトがありながらも使い慣れた方法でProxmox VEワークロードを保護できます。
ですが、それはバックアップに限りません。結局のところ、リストアできなければバックアップには何の意味もありません。Veeamのインスタントリカバリにより、Proxmox VEのワークロードをvSphereまたはHyper-Vに数秒でリストアできます。Proxmoxへの移行を検討している場合は、Veeam Data Platform 12.2を使用して、Veeamで保護されているあらゆるハイパーバイザーのバックアップをProxmox VEにリストアできます。
まとめると、VeeamのProxmox VEサポートを通じて、次のことが可能になります。
- ハイパーバイザーの柔軟性によってデータの自由を強化し、変化し続ける業界の中で信頼性を提供します。
- バックアップのイミュータビリティサポートの拡張により、データのライフサイクル全体にわたって確実な復元を行います。
- 既存のバックアップを活用して、移行の複雑さを軽減します。
- 効率的にストレージを利用するバックアップで時間とスペースを節約します。
- Veeam Data Platformに備わっている本来のセキュリティ機能を活用できます。
NUTANIX PRISM CENTRALの統合
VeeamがNutanix Prism Centralとの統合を提供したことで、Nutanix AHV管理者はこのリリースから大きなメリットを得られるようになりました。この統合は、Nutanix Categoriesを活用してポリシーベースのバックアップジョブを作成する機能をはじめとした多くのメリットをもたらします。新しいワークロードを作成または追加するときに、プロセスの一部としてVMをタグ付けするだけで、Categoriesベースのバックアップジョブが自動的にそのワークロードの保護を開始するようになります。
その他の機能には、ワーカーノードのイメージの一元管理、強化されたNutanix Guest Toolsの処理制御、NutanixレプリカVMのバックアップなどが含まれます。スナップショットのレイテンシの影響を大きく受けるVM、ネットワークアーキテクチャ、その他のさまざまな理由のいずれにかかわらず、レプリカのVMをバックアップできる機能は、RPOの達成に必要な柔軟性を企業にもたらします。
Veeamでは、最も重要なNutanix AHVデータを保護するための支援を強化し続けています。今回のリリースでは以下のような機能を通じてその取り組みを前進させています。
- 統一されたエクスペリエンスによって、ポリシーベースのバックアップジョブを可能にしながら、管理と導入を簡素化します。
- ネットワーク設計に柔軟性をもたせることで、バックアップのセキュリティとパフォーマンスを向上させるだけでなく、独自のアーキテクチャに保護を拡張します。
- 本番環境に影響を与えることなく重要なワークロードを保護します。
- カスタマイズ可能なストレージポリシーにより、最適なパフォーマンスを実現します。
エンタープライズ向けの保護の拡大
結局のところ、ビジネスを推進するのはアプリケーションであり、仮想化は全体像の一部にすぎません。Veeamは長年にわたり、物理ワークロードとクラウドワークロードの保護において信頼されてきたプロバイダです。今回も、保護範囲を拡大することで、お客様のご要望にお応えしています。
v12.2リリースでは、LinuxベースのMongoDBワークロード用のバックアップ保護も導入しました。しかし、これは通常のタイプの保護ではありません。Veeam Agent for Linuxにより、MongoDBレプリカセット内のホストのイメージレベルのバックアップを作成できるようになっています。保護グループを活用することで、自動化された導入と保護が可能になり、MongoDBのワークロードを大規模かつ簡単に導入、設定、保護できます。
すべてのITプロフェッショナルがMongoDBのスペシャリストであるとは限らないことを考慮し、このリリースでは新しいVeeam Explorer for MongoDBも導入されています。包括的なバックアップにより、管理者はシステムおよびインスタンス全体のリストアから、データベース、さらにはコレクションにまでスケールダウンされたリストアを数秒で完了できます。
もちろんこれは、機能面の典型的なリリースではありません。この新しいワークロード保護により、次のことが可能になります。
- 柔軟な3-2-1ルール機能を備えたMongoDBのイミュータブルなバックアップ。
- Veeam Explorer for MongoDBによる迅速な復元。
- オブジェクトストレージおよび重複排除アプライアンスをバックアップターゲットとしてサポート。
- 追加の復元オプションを含むイメージベースのバックアップ。
- 実績のあるLinuxトランスポート技術ベース。
進化したパブリッククラウド保護
クラウドは、データの回復性に関するVeeamのあらゆる機能に関わるものであり、今回のリリースも例外ではありません。コンプライアンスを妥協せずにコストを最小限に抑えたいと考えているお客様にとって、長期保管は一般的な目標です。これは特に、「一度書き込んだら二度と読み取らない」と見なされる可能性のあるデータ、つまり保持する必要があるが、決してアクセスされない可能性があるデータに当てはまります。新登場の「アーカイブへの直接保存」機能により、(使用しているストレージにかかわらず)バックアップをパフォーマンス層ストレージからアーカイブ層に直接送信できるようになりました。これによって、キャパシティ層内でリソースを消費する必要がなくなり、コストを削減できます。
AWSに目を向けると、Veeam Data Platformのネイティブの回復性が新たに2つのAWSサービス、Amazon FSxとAmazon Redshiftに拡張されました。これはポリシーベースの保護と高速な自動復元を通じて実現されます。クラウドワークロードが保護されているという安心感が得られるとともに、意図せぬ削除や破損、セキュリティの脅威などに対するデータ回復力も確保できます。
Microsoft Azureのサービスが拡大され、お客様がこれらのサービスを採用していく中で、Veeamも引き続きお客様と連携していきます。新たに2つのAzureサービス、Azure Cosmos DBとAzure Data Lake Storage Gen2の保護に対応しました。高速な自動復元、きめ細かいレベルでのリストア、ハイブリッド環境およびマルチクラウド環境全体にまたがるあらゆるデータ保護の一元管理、これらのサービスに格納されたデータを利用するアプリケーションのコンプライアンスなど、お客様がVeeamに期待する保護レベルが得られます。
データの自由:信頼できる回復力
最後の防衛線として、データを保護する必要があります。クラウドに移行する場合でも、ハイパーバイザー間で移行する場合でも、Veeam Data Platformなら安心してデータを移行、管理、保護できます。Veeamは、パブリッククラウド、Nutanix AHV、Microsoft Hyper-V、Red Hat、Kubernetes、VMwareなど、多くのプラットフォームで継続的なイノベーションを行い、お客様が包括的なデータ回復力を確保できるようにしています。
このエキサイティングなリリースについてさらに掘り下げ、デモを視聴して、Veeamが貴社にデータ回復力のメリットをどのようにもたらすのか、Veeam Data Platformの最新リリースにアクセスしてご体験ください。
VeeamON Data Resilience Summitでデータの自由が脚光を浴びる
グローバルオンラインイベントが帰ってきました!10月1日から2日にかけて、データ回復力の専門家や特別ゲストを招き、新しいデモなども盛りだくさんの内容でお届けします。新リリース機能の動作を確認したり、質問への回答をリアルタイムで取得したりすることもできます。今すぐ登録して、アジェンダをご覧ください。