Veeam Backup & Replication Community Edition:
Veeamコミュニティへの新たなプレゼント

概要

新製品Veeam Backup & Replication Community Editionは、VMware、Hyper-V、AHV向けにホストベースのバックアップおよびレプリケーションを提供する必携の無償ソリューションです。また本製品は、Windows/Linuxワークステーションおよびサーバーが物理コンピューターであるかパブリック・クラウドで稼働しているかに関わらず、それらにエージェントベースのバックアップ・ソリューションを提供します。この製品は多くの機能を備えており、以前のバージョン(Veeam Backup Free Edition)や市場に出ている他の無償のバックアップ製品よりも大幅に強化されています。実際のところ、他のベンダーが提供するいくつかの有償のバックアップ・ソリューションよりも強力です。 これは皆様へのプレゼントで、制限もありません。ホーム・ラボはもちろん、IT予算が限られているクリティカルな基幹業務アプリケーションなどにも、お好みの用途に無償でCommunity Editionをご利用いただけます。無償でダウンロードして今すぐ始めましょう!

この素晴らしさは?

Veeam製品を長らくご利用いただいている方なら、Veeamが常日頃から技術コミュニティに高品質で実用的な技術を無償で提供してきたことをご存知でしょう。2006年のVeeam FastSCPに始まり、数多くのVeeam製品を技術コミュニティ、ITプロフェッショナル、ホーム・ラボ・ユーザーの皆様に無償で提供してきました。

他の製品よりもダウンロード数が多かったのは、Veeamの主力製品の無償版であるVeeam Backup Free Editionです。Veeamは現状に満足せず、この無償版を大幅にアップグレードして、機能を改善することにしました。それが今回ご紹介する、ITプロフェッショナルに贈る無料の新製品 — NEW Veeam Backup & Replication Community Editionです。Veeam Backup & Replication Community Editionとはどのような製品でしょうか?簡単に言うと、最大10個のVM、またはVM、物理サーバー、ワークステーションの組み合わせで、Veeam Backup & Replication Standard Editionの機能を無料で使用できるサービスです。何て素晴らしい!

Veeam Backup & Replication Community Editionの新機能

簡単に言うと、Community EditionはVeeam Backup Free Edition(現在は提供終了)の次世代版です。

Veeam Backup Free Editionでは機能がかなり制限されており、使用できる機能は13個だけでした。基本的な機能は使用できましたが、バックアップ・ジョブをスケジュール設定したり、レプリケーションを利用したりする機能はなく、VMに単発のフル・バックアップを行うことしかできませんでした。また、Veeam Backup Free Editionには、物理コンピューター・バックアップのサポートもありませんでした。

今回のアップグレードで、こうした不自由からは解放されます。Community Editionでは、有償のStandard Edition(こちらの機能リストを参照)で提供されている全ての機能を無料で利用できます。これまでFree Editionユーザーには、PowerShellを使用することが最大のデメリットと見られていましたが、今回のアップグレードで最も重要な追加機能として、PowerShellを使用せずに増分バックアップとバックアップ・ジョブのスケジューリングを実行できるようになりました。次に、Veeam Backup & Replication Community Editionはその名前の違いが示すように、災害発生時に最速のリストアを必要とする一部の最も重要なVMにVMレプリケーション機能を提供します。最後に、最大の変革は、物理サーバーおよびワークステーションの保護により、単一のコンソールから全てのワークロードを保護できるようになったことです。何より、本番使用を含めて完全に無償なのです。

それでは、無料で使用できる機能の一部について詳しくご紹介しましょう。

重要な機能を無償で!

以前の無償版では利用できなかった、PowerShellスクリプトを使用しないバックアップ・スケジュール設定機能が追加されています。ユーザーはウィザードを使用して簡単にジョブをスケジュール設定でき、定義したスケジュールに従って自動的にジョブを実行できます。

また、最も重要なVMの目標復旧時間(RTO)を短縮するため、Community EditionのユーザーはVMレプリケーションの機能を使用できます。レプリケーションによりVMを正確にコピーして、すぐに起動できる状態にしておくことができます。実際のところ、それらのレプリカを稼働させるためにバックアップ・サーバーを使用できるようにしておく必要はなく、これはサイト全体の障害が発生した場合に重要な要素となります。ハイパーバイザーのネイティブの管理コンソールを使用すれば良いのです。

RTO要件があまり厳しくないワークロードについては、バックアップ・コピーのジョブを利用する新機能が3-2-1ルールを実現させるのに役立ちます。3-2-1ルールとは、バックアップについては3つのコピーを取り、2種類の異なるメディアに保存し、そのメディアのうちいずれか1つをオフサイトにすべきだというルールです。バックアップをローカルに、またはリモート・サイトにコピーできることで、最悪の事態に備えていることが確信できます。

アプリケーション認識は、Community Editionに含まれるもう1つのおもなVeeam機能で、エンタープライズ・アプリケーションの適切なバックアップに重要な技術を提供します。アプリケーションを認識したバックアップにより、データの一貫性が確保され、バックアップ時にアプリケーション固有のステップが実行されることで、アプリケーション・ベンダーのガイドラインに従ってコンピューター全体のリストアが確実に実行されます。さらに、Veeam Explorers for Microsoftアプリケーション(Active Directory、Exchange、SQL Server、SharePoint)により、ユーザーは個々のアプリケーション・アイテムを迅速に検索して復元できるため、コンピューター・イメージ全体を最新のリストア・ポイントへロールバックせずに済みます。

また、Community Editionでは、物理マシンかクラウド・マシンかに関わらず、ご利用の環境のコンピューターにVeeam Agents for Microsoft Windows & Linuxを展開し、一元的に管理できます。これにより、全てのマシンで個々のVeeamエージェントをインストール、セットアップ、アップデート、および管理する必要がなくなります。Community Editionバックアップ・コンソールから環境内の保護すべき物理マシンにエージェントを簡単に展開できます(保護できるインスタンスの上限数は10個で、ワークステーションでは1個のインスタンス、サーバーでは3個のインスタンスを消費します)。

永久に無料、VM数も無制限

では、インスタンスが10個を越えた場合に、残りのVMを保護するためには?Community EditionならStandard Editionの機能を利用して、最大10個までVMを使用できますが、それでも10個内に収まらないVMがあれば、VeeamZIPを利用することもできます。以前と同じように、無制限の数のVMをVeeamZIPを使用して無料で保護できるのです。どういうことなのかと不思議に思うかもしれませんが、10個分のインスタンスを使い切ると、Standard Editionの拡張機能はもう使えなくなり、追加のバックアップ・ジョブを実行しようとしてもジョブが失敗し、ライセンス数を超過しているというメッセージが表示されます。ですから、バックアップ・ジョブで保護するVMを意識して選択し、厳密なRPOが求められる最も重要なVMに最初の10個分のインスタンスを使用してください。

そして、重要度の低い残りのVMについては、VeeamZIPを使用してください。VeeamZIPは、単発でVMのバックアップを行う簡単な方法です。VeeamZIPはVMイメージを取得して圧縮し、フル・バックアップ・ファイル(.VBK)として保存して、単一のリストア・ポイントとして機能します。この機能を使用する際は、増分バックアップは実行できないことに注意してください。また、このときVeeamZIPはVM向けのみにサポートされる点にも留意してください。

利用環境が非常に小規模な場合

保護すべきコンピューターが1、2台しかない場合、Community Editionのバックアップ・サーバーを導入することには納得しづらいことは認識しています。そのため、Veeam Agent for Microsoft WindowsおよびVeeam Agent for Linuxスタンドアロン製品としての提供もしており、もちろんこれらの完全な無償バージョンも提供しています。

これらの製品は保護が必要なマシンに直接インストールでき、どんなストレージにも5分以内にバックアップの実行を開始できます。この場合に唯一不足するのが集中管理ですが、数台のマシンを保護するだけであれば、集中管理はそれほど必要でない場合もあります。

無料のソフトウェアは他にもあります

Veeam製品をご愛用のユーザーのためにアップグレードした無料の製品は、新製品のVeeam Backup & Replication Community Editionだけではありません。監視とレポート作成のソリューションであるVeeam ONEにも新しいCommunity Editionがあり、無料で環境内にダウンロードして使用できます。

新製品Veeam ONE Community Editionは以前のVeeam ONE Free Editionの次世代版で、こちらの機能リストの主な追加機能を含みます。最大の拡張機能は、Veeam Backup & ReplicationインフラストラクチャおよびVeeamエージェント(新しいVeeam Backup & Replication Community Editionと同様の数量制限)での監視およびレポート作成機能です。次に機能の一部を挙げます。

Veeam Backup & Replicationの監視とレポート作成

どのVMが保護されていてどのVMが保護されていないのかを知りたい場合は、Veeam Backup & Replicationレポート・パックの保護されているVMに関するレポートが役立ちます。このレポートには、定義された目標復旧時点(RPO)内にバックアップされた全てのVMが列挙されるだけでなく、どのVMにバックアップが欠けているのかも表示されます。一部のVMが保護されていない理由を確認することもできます。たとえば、新しいVMをプロビジョニングしてそれをバックアップ・ジョブに追加し忘れた場合、Veeam ONEがこれを見つけ、保護されているVMに関するレポート経由で直ちにこれを知らせます。


仮想インフラストラクチャの監視

新製品のVeeam ONE Community Editionでは、仮想インフラストラクチャでモニタリングできるVMの数に制限はありません。これはVeeam ONE Free Editionでも可能で、Community Editionでも同様ですが、さらに多くの機能が提供されるようになりました。仮想インフラストラクチャでパフォーマンスのボトルネックを識別できる機能に加えて、全てのVeeam ONEユーザーが使用できる新登場の修復アクションを通じて、Veeam ONE UIで正しい判断をしてこれらの問題を解決できるようになりました。これらのアクションでは、孤立したVMスナップショットの削除や、保護されていないVMのバックアップ・ジョブへの追加を1回のクリックで自動的に行えます。

お分かりのように、新製品のVeeam ONE Community Editionと新製品のVeeam Backup & Replication Community Editionは、最高の組み合わせなのです。

無償のソフトウェアはまだあります

本番使用のために最近リリースしたもう1つの無償の製品が、Veeam Backup for Microsoft Office 365 Community Editionです。

Office 365を使用しており、データを保護するソリューションをお求めの方にとって、この製品は必須です。この無償の製品を使用すると、10人のユーザーを対象にExchange OnlineおよびOneDrive for Businessのデータをバックアップできると同時に、1TBのSharePoint Onlineデータをバックアップできます。データ消失は「発生するかどうか」ではなく「いつ発生するか」という問題ですが、ご自身と経営幹部チーム全体のデータを保護するにはこれで十分です。これさえあれば、いざデータ消失が発生してしまったその時、あなたは英雄になるでしょう。意図せぬ削除、セキュリティの脅威、保持ポリシーの隙から最も重要なOffice 365データを保護する絶好の機会です。詳細についてはこちらを参照してください。

関連するその他の製品・ソリューションはこちら

Microsoft 365のデータの包括的なバックアップをサポートする「Veeam Backup for Microsoft Office 365」。製品概要や利用シーン、成功事例はこちら。

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