新たな冒険は、しばしば1つの章の終わりを意味します。私にとってその章とは、忘れがたい経験と生涯の友情を与えてくれたものでした。しかしながら、1つの章が閉じれば新たな章が始まります。学び、そして成長できる新たな機会がやって来るということです。
そして今日、私にとって心躍る新しい章が始まります。大変光栄なことに、このたび、Veeamの最高経営責任者(CEO)に就任することとなりました。
Veeamは、増加し続けるデータエコシステムの中心に位置しています。世界のあらゆる国のあらゆる業種のあらゆる組織にとって、もはやデータは欠かせない存在です。そのデータを保護し、管理することは極めて重要なのです。Veeamは、クラウド、仮想、物理、SaaS、Kubernetesといった環境やプラットフォームを問わず、データの移動や制御、信頼性の高い保護を可能にします。またVeeamは、強固なデータ戦略において極めて重要な役割を担うとともに、頻度や規模が増加しているサイバー脅威やランサムウェア対策にも対応します。急速に変化し、ますます複雑化するIT環境。Veeamは、そのような状況にいる皆様をサポートします。データをハイブリッドクラウドに移行する組織が増えるにつれて、Veeamの重要性も増してきています。この状況が、Veeamを業界内でもっとも輝く存在に押し上げています。
Veeamのテクノロジーを支えているのが、才能あふれるチームです。このチームは我々の誇りです。アイデアに富み、情熱にあふれ、鋭い集中力と熱心さで、イノベーションやパートナーの皆様、そして何よりもお客様のために、懸命に仕事に取り組んでいます。イノベーション、お客様やパートナーからの信頼、そしてサポートを支える素晴らしいメンバーで構成されたこのチームこそが、この先の頼もしい未来を作り出しているのです。そして、私がVeeamの一員となれたことを嬉しく思う重要な理由の1つでもあります。
2021年、Veeamは10億ドルを超える年間経常収益を達成し、利益の面で記録的な成長を遂げた年となりました。Gartnerからは、2021年版マジック・クアドラントのエンタープライズ・バックアップ/リカバリ・ソリューション部門において5度目となるリーダーに選出していただきました。実行能力では2年連続で最高評価を受けています。Veeamは市場でもトップの成長率を誇り、市場シェアが全世界で第2位という地位を確保しました。これは非常に大きな成果です。これからもさらなる高みを目標に、より一層の成長を目指してまいります。
2021年のVeeamの成功は、我々が目指す大きな成功の一部に過ぎません。今回CEOの職を退くWilliam Largentのリーダーシップとビジョンのおかげで、今後の成長を支える強力な基盤は揺るぎないものとなっています。CEOの職は私が引き継ぎますが、WilliamはVeeamの取締役会長として今後も尽力します。Williamと仕事ができることを、楽しみにしています。
お客様とパートナー、投資家の皆様、そして従業員、この全員の成功を推進するにはどうすればよいか。これに関する私自身のビジョンと、Veeamのコアバリューは一致しています。Veeamの歩みにおける新たな章を先頭で指揮できることを、恐縮ながらも誇らしく感じています。
Veeamの皆さん、私を信頼してくださりありがとうございます。
Anand Eswaran